「マーフィの法則」「ハインリッヒの法則」を知って、失敗から学ぼう!(例あり)

ビジネス法則・知識

「マーフィの法則」「ハインリッヒの法則」を知って、失敗から学ぼう!(例あり)

この記事を読んで学べる事

・マーフィの法則とは?

・生活の中にマーフィの法則はいくつも存在する?

・社会人でのミスは当たり前のこと、前向きに解決する方法とは?

このマーフィの法則は実に奥が深く、今後の人生に役立つ法則として紹介したく、記事にさせていただきました。

人間なんですから失敗はつきものです。

とくに社会人になると、はじめてのことばかりですからよく失敗しますし、注意していても失敗することは、日常でいっぱいありますね。

この失敗をマーフィの法則を知っているか知っていないかで、実は感じ方が変わると思っています。

前半ではマーフィの法則について、後半ではマーフィの法則から派生されたハインリッヒの法則と社会人におけるミスの対処法をご紹介させていただきます。

私も社会人経験からミスをよくしますが、実は対処法が分かっていればミスは怖くないです。

この経験則を含めてミスが多いなと感じている方や、上司として部下のミスにどう向き合えばよいか迷っている方にも読んでいただけたら嬉しいです。

マーフィの法則とは?

アメリカの航空工学者エドワード・A・マーフィー・ジュニア(1918年~1990年)が彼の仕事上の体験から、

危険への注意喚起として伝えたメッセージが、仕事外にも広まることとなり、

1977年にアメリカの作家であるアーサー・ブロックが執筆している『Murphy's Law and Other Reasons Why Things Go WRONG』が

全米でベストセラーになったことから、さらに有名になった法則です。

日本でも1993年にマーフィの法則と題した書籍がベストセラーになり、ブームとなっています。

マーフィの法則の内容とは?

マーフィの法則

「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」

起こる可能性があることは必ず起こるなどとも言われていますが、

そうなってほしくないと思っているときほど、起こってしまうという悲観的なことを経験則として表している法則です。

特段これに関する学術的なものはなく、どちらかと言えば、ユーモアをもって、「〇〇なときほど、〇〇しやすい」という

共感しやすい法則として使われることが多いです。

なんともユーモアに溢れる法則ではありませんか。

それではこの法則のユーモアに溢れる例を見ていきましょう。クスっと笑えるものばかりです。

  • 機械が動かないことを誰かに証明して見せようとすると、動きはじめる。
  • 作業場で道具を落とすと、もっとも手が届きにくい隅っこに転がり込む。
  • 洗車しはじめると雨が降る。雨が降って欲しくて洗車する場合を除いて。
  • バスは、いつもは予定時刻に来ないが、自分が予定時刻に遅れた時に限って、定刻にやって来る。
  • ゴルフにおけるベストショットは、一人でプレイしているときに出る
  • 机の上のお茶は、いつも最も重要な書類のほうに向かってこぼれる。

どれか一つでも当てはまりましたか?面白くてお茶こぼしていませんか?

「シャワーは冬のときほど、ヘッドがこちらを向いている」

こんなのもありそうです。社会人のネタやジョークとしてアイスブレイクに使えるでしょう。

「着替えた後ほど、こぼした牛乳は体にかかりやすい」

子育てしていると、このような法則も出てきます。

このマーフィの法則は失敗への共感がユーモアがあって、他者に伝わりやすく、生活の中の小さなミスが見て取れます。

と言ってもこの法則はかなり応用されていて、実は皆さんがこうして安全に生きていけるのもこの法則があってこそなのかもしれません。

それがハインリッヒの法則です。

応用された有名な法則「ハインリッヒの法則」

労働災害における経験則の一つ。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在するというもの

この法則は労働災害だけでなく、システム構築やビジネスでのクレーム対応などにも応用されています。

重大事故にならないために、このヒヤリハットを改善する手順が企業内ではかなりのケースで見られます。

企業体では、重大なミスというのは信用問題に直結するため、このヒヤリハットをいかに議題にあげられるか、またエスカレーションをしっかり行えるかが重要と言えます。

逆に個人としては、なにか失敗したとしても「起こる可能性があるものは必ず起こる」という、この原則を知っていれば、どこに原因があるか、ヒヤリとする内容はなかったかチェックすることが出来ますね。

ヒューマンエラーだと片づけてしまって、確認事項は何通りも増やす方を多く見てきましたが、この法則をしっかり学んでどこに原因があるかを探ればもっと良い解決方法はあるはずです。

ミスを起こしたときに気を付けたいこと

マーフィの法則は失敗に基づく注意喚起の法則ですが、ミスというのは特に仕事に関することが多いですね。

なぜなら仕事ほど一人でやることが少ないからです。自分だけのミスで自分に降りかかるものは、対処法はいくらでもあります。

しかしながら社会人でミスをすると、色々な人に影響が出てしまいます。

ここでは社会人としてミスが出てしまったときのノウハウを紹介出来れば思います。

社会人としてミスをしたとき、大事なことは3つあると思っています。

  • 1.報告を欠かさない。

嫌な報告ほどしにくいと思います。怒られるのではないか、言い訳がましくなるのではないかなど、社会人になったらミスは必ず報告した方が良いです。

まずは個人のミスは会社としてのミスと見られることを念頭に起きましょう。

報告せず、自分で抱えてしまうのは良くないことばかりです。

ストレスをためて他の仕事に影響をきたすこともあるでしょうし、ミスを隠せたとしても、見つかった時は信頼を失ってしまいます。

まずは報告する。これを忘れないようにしましょう!

  • 2.影響の範囲と対応策を用意しておく。

影響の範囲を知ることがなぜ大事なのかというと、本人がミスの大小を見極められないと、ミス自体が怖くなり、何も出来ないからです。

何かしらのミスでもただつまづいた程度のミスなのか、転んだミスなのか、大事故なのかを本人が把握していないといけません。

特に信用にかかわる問題はつまづいた程度だと思っていたとしても、大事故につながるケースは多く存在します。

ただのメール誤送信が、企業秘密である資料を添付していれば大事故につながります。

このミスの影響範囲を知ったうえで、対応策を練っておくことが重要なのです。

誤送信であれば、誤送信あてに連絡を取り、メールの削除を依頼するというのは、すぐに実行すべき対応策となるのです。

  • 3.改善策を自分なりに考えておく。

ミスしたら報告して、対応して終わりではないですよね。

必ずどの会社でもどう改善していくか聞かれるはずです。

なぜならミスを起こした本人こそが起因となるものを知っている可能性が高いからです。

もちろん報告を受けた側も一緒になって、考えることが重要です。

ミスした時というのは気分的にへこみがちですが、しっかり上記の報告、対応、改善を持っておけば、へこむ必要はありません。

むしろミスというのはミスをした本人よりミスを受けたほうがダメージが大きいものです。

しっかりとミスへの対処を行うことで、受けた側の信頼をさらに得るチャンスでもあります。

失敗をしたとしても、しっかりと連携を取って解決に向けて踏み出しましょう。

マーフィの法則は未来を予測すること、過去の失敗を活かすために

マーフィの法則を前向きに捉えると、失敗する可能性があるものは必ず失敗するわけですから、失敗する可能性をもとより排除しておくことが

重要だと考えられます。

失敗しないための法則としてマーフィの法則があるとすれば、失敗したあとには何があるのでしょうか?

その失敗が活かせる失敗に結び付くよう努力をすることだと思います。

「失敗は成功の母」有名なエジソンの言葉ですね。

私は日本の経営者の本田宗一郎さんのことばを思い出します。

「私のやった仕事で本当に成功したのは、全体のわずか1%にすぎない。99%は失敗の連続であった」(本田宗一郎)

出典:『私の履歴書』(日本経済新聞)

従業員20名でスタートした会社を、世界的企業に育て上げた、本田技研工業(通称:ホンダ)の創業者である本田宗一郎氏の言葉です。自身の半生を振り返りながら、事業の成功と失敗について語ったときに発せられたもの。

「その実を結んだ1パーセントの成功が現在の私である。その失敗の陰に、迷惑をかけた人達のことを私は決して忘れないだろう」

こちらに関しては別途記事を書いておりますので、そちらをご参考ください。

まとめ

  • マーフィの法則は未来の失敗を避けるための注意喚起の法則
  • 失敗をしたとしても対処方法を間違えなければ、チャンスにつながる
  • 失敗が起きても、挑戦するマインドを持とう

マーフィの法則は愉快なものが多く、可能性があるものは必ず起こるという視座を与えてくれる良い法則です。

皆さんもミスがあっても、挑戦するマインドを忘れずに頑張っていきましょう。

-ビジネス法則・知識